この記事では、難関試験といわれる電験3種に合格するために必要な、試験対策の一例を紹介します。
計画的に対策をして、電験3種の合格を手にしましょう!
電験3種の難易度はどの程度か
電験3種は一般的に難しい試験といわれています。
その理由が合格率の低さであり、おおよそ8%程度となっています。
一部では、電験3種の難易度を示すのに偏差値が使用される場合もあるみたいです。
調査してみると、電験3種の偏差値は、合格率8%から逆算すれば、偏差値は約64程度と考えることもできるようですね。
電験3種は令和4年度から年2回の実施になりました。
さらにパソコンで受験するCBT方式が採用されています。
この結果、過去問の使いまわしが行われており、合格率が20%以上に上昇しています。
電験3種が難しいといわれる理由
電験3種が難しいといわれるのは、いくつかの理由があります。
理由1:専門的な知識が必要
電験3種では、いくら過去問が使いまわされているとはいえ、過去問の理解にはある程度の電気の知識が必要です。
出題テーマの例をリスト化してみました。
科目 | 出題テーマの例 |
理論 | 電気回路(直流・交・三相交流) 電子回路 電磁気学 |
電力 | 発電、送電、変電、配電の仕組みや設備 |
機械 | 電気機器の動作イメージの理解 パワーエレクトロニクスの回路動作 自動制御 |
法規 | 電気事業法などの法律や規則 |
例えば、文系出身の方であれば、あまり馴染みのない電気工学の理論の対策が必要です。
また、理系出身の方であっても、法規にはあまりなじみがないでしょう。
このように、電験3種は範囲が広いうえに、要求される専門知識もある程度の深さがあることから、難易度が高いといわれています。
理由2:計算問題が多い
電験3種の試験では、多くの計算問題が出題されます。
数字が嫌いな方、計算が苦手な方にとっては、電験3種の難易度を上げる要素になっています。
一般的な電卓の使用は許可されていますが、それでも計算力がなくては電験3種の合格は難しいでしょう。
理由3:モチベーションの維持の難しさ
電験3種は試験範囲が広く、また細かい部分まで理解する必要があります。
特に苦手意識がある場合には毎日の学習の維持は難しく、モチベーションが低下することにより、電験3種の合格をあきらめてしまう方も多いでしょう。
電験3種に合格するために必要なこと
電験3種に合格するための効果的な勉強方法について紹介していきます。
①試験範囲を理解する
電験3種の試験対策では、当たり前ではありますが試験に出題される内容を対策する必要があります。
よって、一般的な電気の専門書ではなくて、電験3種に特化した参考書を選ぶといいでしょう。
また、上記で挙げた試験範囲について、自分の得意分野、苦手分野を分析することも重要です。
そのためには、まずは電験3種の試験範囲の全体像を把握しておくことが重要です。
例えば試験センターで公開されている過去問を解いてみて、解けた問題、解けなかった問題を整理しておくのも効果的です。
②参考書と問題集を選ぶ
電験3種では、過去問が使いまわされています。
よって、過去問をきっちりと対策できる参考書を選ぶといいでしょう。
なお、過去問解説は
量より質
で選んでください。
例えば、私が執筆している以下の参考書は、過去問の解説時に関連するワンポイント解説もしています。
③計画的な学習スケジュールを立てる
モチベーションを維持するためにも、学習スケジュールを立て、毎日少しずつ試験対策を進めることが大切です。
例えば、以下のように具体的なto doがわかるスケジュール立てるといいでしょう。
半年後の試験で合格を目指す場合の例
期間 | やることリスト |
2か月 | 各科目の基礎を理解する |
3か月 | 過去問を解く (電験3種は過去問が再度出題されることが多いので、早めに過去問対策に着手するのがおすすめです。) |
1か月 | 模擬試験を行う (過去問を試験時間の制限を設けて解いてみる) |
まとめ
ここまで、
- 電験3種の難易度
- 電験3種が難しいといわれる理由
- 電験3種の具体的な対策方法
について紹介してきました。
内容が盛りだくさんとなりましたが、じっくり読みなおしてみて、ぜひ電験3種の合格を目指してください。
その中で、筆者の参考書を活用いただければ嬉しいです。
以上、電験3種について、参考になれば幸いです。