【令和6年度 上期】電験3種の試験結果と傾向について

2024年8月18日、令和6年度 上期 電験3種の筆記試験が行われました。

受験された皆様、お疲れさまでした。

コンピュータで受験するCBT方式が導入されてから、過去問の使いまわしの傾向があり、令和5年度 下期には過去問からの出題率100%となっていました。

参考:令和5年度 下期 電験3種の出題傾向の分析

多くの受験者の方の試験対策としても過去問対策への比重が大きくなる中、令和6年度 上期 電験3種の筆記試験が行われました。

結果として、過去問を中心であることに変わりはありませんが、過去問だけ対策でも難しい状況がわかります。

令和6年度 上期試験の合格率

発表され次第掲載します。

過去問の使いまわしは限定的

冒頭でも紹介した通り、令和6年度 上期試験では、過去問の使いまわしは限定的になりつつあります。

R6年 上期 理論の過去問出題状況

過去問比率は、完全一致で61.1%、選択肢の順番違いを含めると66.7%、類題を含めば88.9%となります。

令和6年度 上期 理論 過去問での出題年度
※印は選択肢の順番違いを示す。
問1 平成18年度 問2
問2 平成11年度 問5
問3 平成11年度 問1(類題)
問4 平成15年度 問3
問5 令和5年度 上期 問5
問6 新規問題
問7 平成19年度 問5(※)
問8 平成26年度 問9
問9 令和5年度 下期 問9
問10 令和4年度 下期 問10(類題)
問11 平成15年度 問10(類題)
問12 平成9年度 問9
問13 平成22年度 問13
問14 新規問題
問15 平成17年度 問16
問16 令和4年度 下期 問16(類題)
問17 平成27年度 問16
問18 平成20年度 問18

R6年 上期 電力の過去問出題状況

過去問比率は、完全一致で47.1%、選択肢の順番違いを含めると58.8%、類題を含めると70.6%となります。

令和6年度 上期 理論 過去問での出題年度
※印は選択肢の順番違いを示す。
問1 新規問題
問2 新規問題
問3 令和5年度 上期 問2(類題)
令和4年度 下期 問3(類題)
平成22年度 問3(類題)
平成19年度 問3(類題)
問4 平成16年度 問4
問5 平成15年度 問5(類題)
問6 平成15年度 問7
問7 新規問題
問8 新規問題
問9 平成19年度 問7(※)
問10 平成23年度 問11
問11 平成17年度 問7(※)
問12 平成10年度 問6
問13 平成24年度 問14
問14 令和元年度 問14
問15 新規問題
問16 令和4年度 上期 問16
問17 令和2年度 問17

R6年 上期 機械の過去問出題状況

過去問比率は、完全一致で44.4%、選択肢の順番違いを含めると83.3%、類題を含めると94.4%となります。

令和6年度 上期 機械 過去問での出題年度
※印は選択肢の順番違いを示す。
問1 平成28年度 問2(※)
問2 平成21年度 問2
問3 平成22年度 問3(※)
問4 平成19年度 問4
問5 平成17年度 問4
問6 新規問題
問7 平成29年度 問6
問8 平成26年度 問7(※)
問9 平成19年度 問7
問10 平成26年度 問10
問11 平成8年度 問6
問12 令和2年度 問13(※)
問13 平成23年度 問13(※)
問14 平成29年度 問14(類題)
問15 平成12年度 問12(類題)
問16 令和4年度 下期 問16(※)
問17 平成26年度 問17(※)
問18 平成22年度 問16

R6年 上期 法規の過去問出題状況

過去問比率は、完全一致で23.1%、選択肢の順番違いを含めると76.9%、類題を含めると92.3%となります。

令和6年度 上期 理論 過去問での出題年度
※印は選択肢の順番違いを示す。
問1 平成29年度 問1(※)
問2 平成22年度 問3(類題)
問3 平成11年度 問1(※)
問4 令和5年度 下期 問4(※)
問5 平成29年度 問5(※)
問6 平成28年度 問7(※)
問7 令和2年度 問10(類題)
平成29年度 問9(類題)
問8 平成26年度 問6(※)
問9 令和2年度 問9(※)
問10 新規問題
問11 平成15年度 問12
問12 令和5年度 下期 問12
令和元年度 問12
問13 平成22年度 問12

過去問使いまわし傾向はあるが類題に対応できる力を

電験3種において過去問の使いまわし状況はまだあります。

しかし、選択肢の順番違いや、類題での出題が多く、単に過去問を暗記しただけでは突破できない試験になりました。

ただ、令和5年度 下期試験が暗記だけでも突破できそうな、あまりにもひどい試験になっていました。

今回の電験3種については、合格者を選抜する試験としては正常な形であり、難化というよりは正常な試験環境に戻ったととらえるべきでしょう。

選択肢の順番が違っても正確に答えを選べる力が必要になりますし、類題にも対処できれば完璧でしょう。

苦手を得意に変える参考書

出題状況からも明らかなように、過去問の出題比率は高いものの、苦手分野がある場合には克服しておいた方が類題に対応できます。

さらに、将来的に上位資格の電験2種 突破までを見据えるのであれば、過去問対策だけではなく、体系的な知識が必要になります。

そこで、ブリュの公式ブログでは、苦手を得意に変える参考書を出版しています。

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遠回りに感じるかもしれませんが、将来的な電験2種 突破までを見る場合、最初から特化型参考書の活用が近道になります。

まとめ

ここまで、令和6年度 上期 電験3種の出題状況について分析してきました。

相変わらず過去問の使いまわしが行われている状況ですが、単に暗記だけで突破できる試験ではなくなりました。

過去問で対策しつつ、しっかりと基礎知識も習得しながら、次回の試験の準備をしていきましょう!

また、将来的に電験2種の受験まで視野に入れている方であれば、このような参考書も活用しながら、早めに知識を蓄えておきましょう。

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以上、令和6年度 上期 電験3種の出題傾向について、参考になれば幸いです。

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