あと36日!
もう一息!最後まであきらめずに頑張ろう!
2025年3月23日、令和6年度 下期 電験3種の筆記試験が行われました。
受験された皆様、お疲れさまでした。
コンピュータで受験するCBT方式が導入されてから、過去問の使いまわしの傾向があり、令和5年度 下期には過去問からの出題率100%となっていました。
しかし、令和6年度 上期になってから、過去問がそのまま出題されることは少なくなり、選択肢の変更や類題への対処能力が必要になりました。
今回行われた令和6年度 下期試験についても、これまでの傾向通りとなりました。
結果として、過去問を中心であることに変わりはありませんが、過去問を暗記するだけでは難しい状況がわかります。
過去問をちゃんと理解して解けるようになるのが、電験3種突破の基本になります。
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内容:電験3種の重要公式と要点
4科目対応 理論 電力 機械 法規
令和6年度 下期試験の合格率
CBT方式の合格基準は原則60点以上です。
筆記試験の合格基準は、理論、機械、法規が60点以上、電力のみ55点以上となりました。
|
人数 | 合格率 | ||
申込者数 |
33,945人 | — | ||
受験者数 |
24,547人 | 72.3%(受験率) | ||
4科目合格 |
4,117人 | 16.8% | ||
科目別合格率 |
科目合格者数 ※1科目以上の合格 (4科目合格を除く) |
7,635人 | 31.1% | |
理論 |
申込者数 | 27,486人 | — | |
受験者数 | 17,266人 | 62.8%(受験率) | ||
合格者数 | 5,044人 | 29.2% | ||
電力 |
申込者数 | 27,892人 | — | |
受験者数 | 16,560人 | 59.4%(受験率) | ||
合格者数 | 4,185人 | 25.3% | ||
機械 |
申込者数 | 29,820人 | — | |
受験者数 | 16,678人 | 55.9%(受験率) | ||
合格者数 | 4,160人 | 24.9% | ||
法規 |
申込者数 | 29,293人 | — | |
受験者数 | 17,018人 | 58.1%(受験率) | ||
合格者数 | 4,144人 | 24.4% |
令和6年度 上期・下期の過去問使いまわし状況の比較
表の中の%値は、「完全一致」→「選択肢変更」→「類題」の順に、完全に対策した場合の正答率を示します。
試験科目 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | |
完全一致 | R6 上期 | 61.1% | 47.1% | 44.4% | 23.1% |
R6 下期 | 44.4% | 29.4% | 22.2% | 30.8% | |
変化量 | -16.7% | -17.7% | -22.2% | +7.7% | |
選択肢変更 | R6 上期 | 66.7% | 58.8% | 83.3% | 76.9% |
R6 下期 | 72.2% | 58.8% | 61.1% | 84.6% | |
変化量 | +5.5% | ±0% | -22.2% | +7.7% | |
類題 | R6 上期 | 88.9% | 70.6% | 94.4% | 92.3% |
R6 下期 | 88.9% | 70.6% | 83.3% | 92.3% | |
変化量 | ±0% | ±0% | -11.1% | ±0% |
依然、過去問の使いまわしは多いが、類題・選択肢の変更が増加
冒頭でも紹介した通り、令和6年度 下期試験では、類題や、選択肢の変更を行った問題が増加しました。
一方で、過去問と完全一致している出題、いわゆる過去問の使いまわしは減少傾向にあります。
引き続き似た問題が出題される傾向はありますが、自力で問題を解けるようにする対策は必須です。
R6年 下期 理論の過去問出題状況
過去問比率は、完全一致で44.4%、選択肢の変更を含めると72.2%、類題を含めば88.9%となります。
令和6年度 下期 理論 | 過去問での出題年度 ※印は選択肢の変更があった問題を示す。 |
問1 | 平成7年度 問1 |
問2 | 平成18年度 問1(類題) |
問3 | 平成9年度 問2 |
問4 | 平成22年度 問4 |
問5 | 平成29年度 問6 |
問6 | 平成20年度 問7(※) |
問7 | 平成16年度 問4 |
問8 | 平成18年度 問8(※) |
問9 | 平成25年度 問7 |
問10 | 平成22年度 問10(類題) |
問11 | 平成16年度 問10(※) |
問12 | 新規問題 |
問13 | 平成29年度 問13(類題) |
問14 | 令和5年度 下期 問14(※) |
問15 | 平成16年度 問16(※) |
問16 | 平成18年度 問16 |
問17 | 平成28年度 問17 |
問18 | 新規問題 |
R6年 下期 電力の過去問出題状況
過去問比率は、完全一致で29.4%、選択肢の変更を含めると58.8%、類題を含めると70.6%となります。
令和6年度 下期 電力 | 過去問での出題年度 ※印は選択肢の変更があった問題を示す。 |
問1 | 平成19年度 問1 |
問2 | 平成12年度 問4(類題) 平成21年度 問3(類題) 令和元年度 問3(類題) |
問3 | 新規問題 |
問4 | 新規問題 |
問5 | 平成29年度 問5 |
問6 | 平成16年度 問8(※) |
問7 | 平成22年度 問9(※) |
問8 | 平成20年度 問10(※) |
問9 | 平成29年度 問12(※) |
問10 | 平成24年度 問11(類題) |
問11 | 新規問題 |
問12 | 平成19年度 問10(※) |
問13 | 平成24年度 問13 |
問14 | 新規問題 |
問15 | 平成17年度 問15 |
問16 | 新規問題 |
問17 | 令和元年度 問16 |
R6年 下期 機械の過去問出題状況
過去問比率は、完全一致で22.2%、選択肢の変更を含めると61.1%、類題を含めると83.3%となります。
令和6年度 下期 機械 | 過去問での出題年度 ※印は選択肢の変更があった問題を示す。 |
問1 | 平成20年度 問1(※) |
問2 | 新規問題 |
問3 | 平成20年度 問3(※) |
問4 | 新規問題 |
問5 | 平成30年度 問5(類題) |
問6 | 平成29年度 問5(類題) |
問7 | 令和4年度 下期 問7(※) |
問8 | 平成25年度 問8(※) |
問9 | 平成16年度 問8 |
問10 | 平成24年度 問9(類題) |
問11 | 令和5年度 上期 問11(類題) 平成20年度 問11(類題) |
問12 | 平成10年度 問7 |
問13 | 平成11年度 問9(※) |
問14 | 平成25年度 問14 |
問15 | 新規問題 |
問16 | 平成30年度 問16(※) |
問17 | 令和4年度 問17 |
問18 | 平成28年度 問18(※) |
R6年 下期 法規の過去問出題状況
過去問比率は、完全一致で30.8%、選択肢の変更を含めると84.6%、類題を含めると92.3%となります。
令和6年度 下期 法規 | 過去問での出題年度 ※印は選択肢の変更があった問題を示す。 |
問1 | 平成21年度 問2(※) |
問2 | 平成20年度 問3(※) |
問3 | 平成10年度 問2(※) |
問4 | 平成24年度 問10 |
問5 | 平成27年度 問3(※) |
問6 | 平成14年度 問8(※) |
問7 | 新規問題 |
問8 | 平成28年度 問4(※) |
問9 | 平成30年度 問8(類題) |
問10 | 令和5年度 下期 問10(※) 平成27年度 問10(※) |
問11 | 平成15年度 問13 |
問12 | 令和元年度 問13 |
問13 | 平成14年度 問12 |
若干難化傾向にある
令和5年度 下期以降は、電験3種では過去問の使いまわしが多発しています。
特にれ、令和5年度 下期においては、過去問からのそのままの出題が100%であり、合格率が大幅に上昇しました。
(電験3種が易化したといわれだしたのも、令和5年度 下期試験から。)
そこから試験を重ねるごとに、過去問がそのまま出題されることは減り、新規問題や選択肢の順番違いなどが出題されるようになり、丸暗記では対応できない試験になりました。
特に合格基準が、筆記試験において電力のみ55点以上となっているのは、電験3種の難化傾向を示しています。
それでもなお、電験3種は過去問の周回が最適!
このように、電験3種は過去問からの出題が多いので、まずは過去問を理解することを目標にすればいでしょう。
平成7年度までの問題を全て対策すれば、電験3種の合格も見えてくるでしょう。
参考に、対策するべき問題数は、以下の通りです。
理論 | 電力 | 機械 | 法規 | |
対策範囲 | 平成7年度~令和6年度 下期 | |||
試験回数 | 33回分 | |||
出題数 (1年度あたり) |
18問 | 17問 | 18問 | 13問 |
対策すべき問題数 | 594問 | 561問 | 594問 | 429問 |
合計 | 2178問 |
※記事投稿日時点の情報です。
「要領の良さ」も大切
とはいえ、合計2,178問を全て理解するのも、なかなか大変です。
そこで、考え方を変えてみましょう。
電験3種は60点で合格です。
なので、試験のルール上は、60点を取れるだけの対策をすればOK。
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内容:電験3種の重要公式と要点
4科目対応 理論 電力 機械 法規
まとめ
ここまで、令和6年度 下期 電験3種 筆記試験の過去問の使いまわし状況についてまとめました。
難化してきたとはいえ、電験3種において過去問の使いまわし状況はまだあり、合格者はかなり増加しています。
要領の良さも併せながら、電験3種突破を目指して頑張ってください。
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著者:電験合格プロジェクト
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内容:電験3種の重要公式と要点
4科目対応 理論 電力 機械 法規
そして、電験3種に合格できた方は、ぜひ電験2種も目指していきましょう。
以上、令和6年度 下期 電験3種の出題傾向について、参考になれば幸いです。