【令和6年度 上期】電験3種の試験結果と傾向について(2024年8月18日 実施分)

2024年8月18日、令和6年度 上期 電験3種の筆記試験が行われました。

受験された皆様、お疲れさまでした。

コンピュータで受験するCBT方式が導入されてから、過去問の使いまわしの傾向があり、令和5年度 下期には過去問からの出題率100%となっていました。

参考:令和5年度 下期 電験3種の出題傾向の分析

多くの受験者の方の試験対策としても過去問対策への比重が大きくなる中、令和6年度 上期 電験3種の筆記試験が行われました。

結果として、過去問を中心であることに変わりはありませんが、過去問だけ対策でも難しい状況がわかります。

●電験3種は60点で合格できる!

電験3種で60点を取るための公式集があります。

過去問を分析し、頻繁に出るとこだけを収録。

要領よく、短期合格を目指しましょう!

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内容:電験3種の重要公式と要点
4科目対応 理論 電力 機械 法規

令和6年度 上期試験の合格率

令和6年度 上期試験の合格率は以下の通りです。

なお合格点は、筆記試験において全科目60点以上となっており、点数調整は行われませんでした。

CBTの合格基準は原則60点以上となっています。

 
人数 合格率
申込者数
32,683人
受験者数
25,416人 77.8%(受験率)
4科目合格
4,064人 16.0%
科目別合格率
科目合格者数
※1科目以上の合格
7,898人 31.1%
理論
申込者数 25,838人
受験者数 17,705人 68.5%(受験率)
合格者数 4,103人 23.2%
電力
申込者数 26,592人
受験者数 17,310人 65.1%(受験率)
合格者数 4,635人 25.2%
機械
申込者数 28,852人
受験者数 17,495人 60.5%(受験率)
合格者数 4,592人 26.3%
法規
申込者数 28,530人
受験者数 17,945人 62.9%(受験率)
合格者数 4,902人 27.3%

令和5年度 下期試験では、合格率が21.1%、科目合格率が56.9%と、あまりにも合格率が高かったのですが、令和6年度 上期試験ではしっかり合格者の選抜を行ったようです。

参考:令和5年度 下期 電験3種 試験結果

過去問の使いまわしは限定的

冒頭でも紹介した通り、令和6年度 上期試験では、過去問の使いまわしは限定的になりつつあります。

R6年 上期 理論の過去問出題状況

過去問比率は、完全一致で61.1%、選択肢の順番違いを含めると66.7%、類題を含めば88.9%となります。

令和6年度 上期 理論 過去問での出題年度
※印は選択肢の順番違いを示す。
問1 平成18年度 問2
問2 平成11年度 問5
問3 平成11年度 問1(類題)
問4 平成15年度 問3
問5 令和5年度 上期 問5
問6 新規問題
問7 平成19年度 問5(※)
問8 平成26年度 問9
問9 令和5年度 下期 問9
問10 令和4年度 下期 問10(類題)
問11 平成15年度 問10(類題)
問12 平成9年度 問9
問13 平成22年度 問13
問14 新規問題
問15 平成17年度 問16
問16 令和4年度 下期 問16(類題)
問17 平成27年度 問16
問18 平成20年度 問18

R6年 上期 電力の過去問出題状況

過去問比率は、完全一致で47.1%、選択肢の順番違いを含めると58.8%、類題を含めると70.6%となります。

令和6年度 上期 理論 過去問での出題年度
※印は選択肢の順番違いを示す。
問1 新規問題
問2 新規問題
問3 令和5年度 上期 問2(類題)
令和4年度 下期 問3(類題)
平成22年度 問3(類題)
平成19年度 問3(類題)
問4 平成16年度 問4
問5 平成15年度 問5(類題)
問6 平成15年度 問7
問7 新規問題
問8 新規問題
問9 平成19年度 問7(※)
問10 平成23年度 問11
問11 平成17年度 問7(※)
問12 平成10年度 問6
問13 平成24年度 問14
問14 令和元年度 問14
問15 新規問題
問16 令和4年度 上期 問16
問17 令和2年度 問17

R6年 上期 機械の過去問出題状況

過去問比率は、完全一致で44.4%、選択肢の順番違いを含めると83.3%、類題を含めると94.4%となります。

令和6年度 上期 機械 過去問での出題年度
※印は選択肢の順番違いを示す。
問1 平成28年度 問2(※)
問2 平成21年度 問2
問3 平成22年度 問3(※)
問4 平成19年度 問4
問5 平成17年度 問4
問6 新規問題
問7 平成29年度 問6
問8 平成26年度 問7(※)
問9 平成19年度 問7
問10 平成26年度 問10
問11 平成8年度 問6
問12 令和2年度 問13(※)
問13 平成23年度 問13(※)
問14 平成29年度 問14(類題)
問15 平成12年度 問12(類題)
問16 令和4年度 下期 問16(※)
問17 平成26年度 問17(※)
問18 平成22年度 問16

R6年 上期 法規の過去問出題状況

過去問比率は、完全一致で23.1%、選択肢の順番違いを含めると76.9%、類題を含めると92.3%となります。

令和6年度 上期 理論 過去問での出題年度
※印は選択肢の順番違いを示す。
問1 平成29年度 問1(※)
問2 平成22年度 問3(類題)
問3 平成11年度 問1(※)
問4 令和5年度 下期 問4(※)
問5 平成29年度 問5(※)
問6 平成28年度 問7(※)
問7 令和2年度 問10(類題)
平成29年度 問9(類題)
問8 平成26年度 問6(※)
問9 令和2年度 問9(※)
問10 新規問題
問11 平成15年度 問12
問12 令和5年度 下期 問12
令和元年度 問12
問13 平成22年度 問12

過去問使いまわし傾向はあるが類題に対応できる力を

電験3種において過去問の使いまわし状況はまだあります。

しかし、選択肢の順番違いや、類題での出題が多く、単に過去問を暗記しただけでは突破できない試験になりました。

ただ、令和5年度 下期試験が暗記だけでも突破できる状況にあり、合格率が跳ね上がりました。

したがって、今回の電験3種については、以前の電験3種の環境に戻っただけであり、特別難化したわけではなさそうです。

今後も過去問を中心とした試験対策の傾向は続きますが、選択肢の順番が違っても正確に答えを選べる力が必要になります。

電験3種は過去問の周回が最適!

このように、電験3種は過去問からの出題が多いので、まずは過去問を理解することを目指せばいいでしょう。

平成7年度までの問題を全て対策すれば、電験3種の合格も見えてくるでしょう。

参考に、対策するべき問題数は、以下の通りです。

理論 電力 機械 法規
対策範囲 平成7年度~令和6年度 上期
試験回数 32回分
出題数
(1年度あたり)
18問 17問 18問 13問
対策すべき問題数 576問 544問 576問 416問
合計 2112問

※記事投稿日時点の情報です。

問題数は概算値です。
途中、平成20年度以前に、一時的に問題数が変更された期間があるため、若干の誤差を含みます。

「要領の良さ」も大切

とはいえ、合計2112問を全て理解するのも、なかなか大変です。

そこで、考え方を変えてみましょう。

電験3種は60点で合格です。

なので、試験のルール上は、60点を取れるだけの対策をすればOK。

頻出テーマに絞った重要公式集もあるので、こちらも活用していきましょう!

電験3種の突破には、要領の良さ、も必須条件です。

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4科目対応 理論 電力 機械 法規

まとめ

ここまで、令和6年度 上期 電験3種の出題傾向についてまとめてきました。

以前と変わらず過去問対策が有効であるとともに、選択肢が違っても正解できる実力を身につけておきましょう。

それと同時に、要領の良さも必要です。

電験3種では、頻繁に出題されるテーマは決まっています。

頑張ってすべてを理解するのも価値がありますが、60点取れば合格なので、ある程度割り切って合格してしまうのもいいでしょう。

その場合には、重要公式集などを併用するといいでしょう。

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以上、令和6年度 上期 電験3種の出題傾向について、参考になれば幸いです。

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