令和5年度以降、電験3種は近年、CBT方式(Computer Based Testing)と従来の筆記方式の両方で実施されています。
この記事では、両者の違い、メリット・デメリットを紹介。
その上で、試験形式ごとの効果的な対策をわかりやすく解説します。
電験3種の受験戦略に、ぜひ活用してください!
CBT方式と筆記方式の概要
まずは、CBT方式と筆記試験の制度を比較していきます。
気になるポイントを赤字で強調しています。
項目 | CBT方式 | 筆記方式 |
---|---|---|
試験形式 | パソコン画面上に問題が表示 パソコン画面上で解答入力 |
紙の問題冊子 紙のマークシートで解答 |
メモ用紙 | A4用紙1枚のみ | 問題用紙の余白 |
試験会場 | 全国のテストセンター (自分で選べる) |
指定された会場 (大学や貸し教室が多い) |
試験日程 | 複数日程から選択可能(柔軟) 科目ごとに別日での受験可能 |
決まった日程 |
試験結果 | 得点は試験直後に分かる。 (60点以上なら事実上の合格) |
おおむね試験翌日の正午 正解が公表される (60点以上なら事実上の合格) |
合格発表 | 同一期日 | |
持ち物 | 筆記用具・電卓・身分証明書 | 筆記用具・電卓・受験票 |
CBT方式のメリット・デメリット
以上を踏まえて、CBT方式のメリットとデメリットです。
メリット
- 試験日を選べるため、仕事や予定に合わせやすい。
- 科目ごとに試験日を分けれるから疲れにくい。
- 全国のテストセンターで受験可能。
- 合否が早く分かる(試験結果がすぐに確認できる)。
デメリット
- パソコン操作への慣れが必要。
- メモ用紙がA4用紙1枚しかない(少なすぎる)
- 会場やモニターの環境差がある。
筆記方式のメリット・デメリット
メリット
- 試験環境は快適。
- 電卓や筆記用具、問題用紙の余白をフルに活用できる。
デメリット
- 一斉受験なので体調管理が重要。
- 試験結果が即日でわからない。
- 4科目を1日で受験すると疲れる。
どちらを選ぶべきか?
大事なこととして、試験の難易度は同じです。
試験環境で比較し、考えてください。
一例としては、
- 自分のペースで受験したい→ CBT方式
- パソコン操作が苦手 → 筆記方式
といった感じでしょう。
まとめ
CBT方式は日程選択や合否発表の早さなどのメリットがあります。
一方、問題用紙の余白をメモ用紙として使える分、計算問題で有利になります。
ご自身に合った方法で、電験3種を受験してみてください。